【読書感想文】『あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。』読んでみた

どうも。

 

先日このような本を買った。

 

あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 他人に支配されず、自由に生きる技術

あなたが生きづらいのは「自己嫌悪」のせいである。 他人に支配されず、自由に生きる技術

  • 作者:安冨歩
  • 出版社/メーカー: 大和出版
  • 発売日: 2016/08/09
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

本を読もうと思った経緯は長くなりそうなので別記事に書く予定だが、

日頃から「自分ダメだなー」と感じることが多く、「自己嫌悪」について知りたいと考え手に取るに至った。

 

以下本のあらすじと感想

 

~目次とあらすじ~

序章 自己嫌悪は「自分が劣っているから」感じるわけではない

1章 「自己嫌悪」は何を引き起こすのか

2章  なぜ「自己嫌悪」があると「仕事」がうまくいかないのか

3章 「自己嫌悪」の正体とは何か

4章 「自愛」に向かうために、できること

 

全体の流れとしては大きく4つにまとめることができる。

 

①自己嫌悪を感じてしまう理由

 →自己嫌悪は普段感じないだけで常に自分の胸の中にある。あるタイミングがキッカケ(仕事でミスをした、失言した等)で強く感じてしまっている。

②自己嫌悪は様々なことに影響(この本では恋愛と仕事に焦点が当てられている)

 〈恋愛〉

 →自分を嫌悪する結果、偽りの自分を演じた恋愛になるか自分に似た自己嫌悪の強い人との恋愛になってしまう。

 →自分を偽ることは自己嫌悪の増幅に繋がるし、同じ傷を舐めようとしても自分の傷に嫌悪感を抱くように相手の傷にも嫌悪感を持ってしまう。

 →ありのままの自分でありのままの相手を受け入れることで心の平穏は保たれる。

 〈仕事〉

 →「自己嫌悪」が強い人ほど失敗を恐れ努力しようとする。

 →しかしどんなに成功したとしても満足感は得られず、自己嫌悪に苦しめられてしまう。

 →自分の身の丈にあった生き方を心がけることで働き方や周囲の環境を快適なものにすることができる。

③自己嫌悪が生まれる理由

 →幼少期、親の意向を押し付けられ『よい子』になろうとした子どもほど自己嫌悪を感じやすいのでは。

 →自分のしたいことよりも親の言うことを聞こうとした結果ありのままの自分を出せなくなってしまう。

④自己嫌悪を軽減するためには

 →自己嫌悪への意識を遠ざけ「自愛」を重ねていくことが重要である。

 →自愛を呼び起こすためには…

  ⅰ理性で感情を押さえつけず、感じたことをそのまま受け止める。

  ⅱ自分を偽らず、感じたままに行動する。

  (例:分からないことに対して尋ねる、困ったときは抱え込まず人に頼る)

 

 

 

 

~感じたこと~

 まず印象的だったのが本文の構成の仕方。

各章の内容に沿った問いを筆者が回答していく1問1答形式になっており新鮮。(この手の本にはありがちな書き方だったりしたら恥ずかしい)

それぞれの問いも日頃から自身が感じていた悩みだったりするため、

まるで心理カウンセリングを受けているかのような気持ちになった。

 

続いて内容についてだが、最も考えさせられたのは「自己嫌悪」の源流について。

私の両親は虐待などする親ではなくむしろ過保護なほどで、自分は恵まれている、親に対して不満を持つのは失礼だと考えていた。

しかし、今になって振り返ってみると幼稚園児の時から「大学には必ず行け」と刷り込まれたり、嫌いなスポーツの教室に連れて行かれたり、地域の林間教室に勝手に申し込んで1人放り込まれたりと親流の教育を押し付けられていたように思う。

ここで重要なのが親のせいにすることではなく、そういう原因があったことを思い出し、これからは自分の為に生きようと切り替えていく事ではないか。所詮過去は過去であり変えることは出来ないのだから、心の小さな棘を取り払って前に進むことへ注力するしかない。

 

面白いなと感じたのは、「自己嫌悪」が仕事やスポーツに影響しているということ。私自身、大学時代の部活をしていた時は常に敗北を恐れており、良い成績を残したこともあったが気持ちが安らぐことはなかった。例えオリンピックで1位を取るような選手でも他の試合で負けたら敗北者であり、スポーツをする以上敗北を恐れ、気持ちの安らぎを持つことは出来ないものだと思っていたからこそ、『自分の身の丈に合った生き方をする』という考え方は目から鱗であり、自分の気持ちが軽くなったように思える。

 

そして、「自己嫌悪」から抜け出す為必要な「自愛」について。

筆者は本の中で「自愛」=自分を大切にすること、と定義付けていたが、これまで自分を大切にする、自分の気持ちを素直に受け止めることをあまりせず、良く言えば自分にストイックになることを心がけてきた為、非常に難しさを感じている。

加えて本に書いていたようなアクションを実行できる程心のエネルギーが溜まっているような状態でない為、エネルギーが溜まった時行動していけるよう色々な本を読んで自分なりの「自愛」を見つけていきたい。

 

大きくジャンプする為には長い助走が必要だし、高くジャンプする為には深くしゃがみ込む必要がある。

読書は今の私にとって助走であり、生きる為のエネルギーを本から受け取ることが出来るのではないか、そう思わせてくれる1冊だった。

 

「自己嫌悪」にお悩みの方、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。

 

最後に、読書感想文久々に書いたけど会社のレポートみたいになってしまったからもっと面白く書きたいな。

 

ではでは。